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『相州戦神館學園 八命陣』 ティザーサイト公開

相州戦神館學園 八命陣

『神咒神威神楽 曙之光』の発売を目前に控えたこのタイミングで、ついに正田崇・Gユウスケ・与猶啓至の新作のティザーサイトが公開された。「戦<イクサ>の真<マコト>は千<アマタ>の信<イノリ>に顕現する。」 というリードと剣指を作って眼前にかざした主人公っぽいメガネ君の眼力、ついでに最初からクライマックスな与猶啓至のサウンドを叩き付けられたことで期待値が天元突破してしまうあたり、どこまで行っても信者は信者ですわ。学習しないなあ我ながら。

パッと見た時の印象としては、どうやっても魔人学園とかライドウといったあたりの作品群を連想してしまうのだけれど、それについては正田崇自身も認めているようでTwitterで言及している。

タイトルからも分かる通り舞台は相州、現代の神奈川県なんだけど、この手の地名→団体名と続いて紀・伝・禄などで締める形式は南総里見八犬伝を代表とする由緒正しい伝奇物の王道タイトルなので馴染み深いんじゃないでしょうか。菊地先生作品や魔人学園シリーズとかが有名だしね。


好きか嫌いかでいえば圧倒的に好きだし、正田崇のライターとしての資質としても合っている方向性だろうから、間違った調理方法に拘った結果のガッカリゲーみたいな心配はまったくしていない。自分自身のウリの部分はかなり正しく認識しているようだし。

んで2chの正田スレッドに以前張られていたフライング情報はこれ。

・新作タイトル名「戦神館
・主人公は眼鏡かけてる。正田曰くエレオノーレ系。エリートだけど脆い所あり
・キービジュアルには男女7人が、DiesAAのパケみたいな感じでズラっと
・学園モノってのを凄い強調してて、仲良しコメディな日常を凄い頑張ってるらしい。女子風呂覗いたりとか、それで竹刀持った教師に怒られたりする感じの。
・東征軍は最初から絆を深めていくのがやりづらかったので、7人の内5人は最初から仲良し。東征軍が1作品かけて作った絆並に深い関係。残り2人は後から仲間になる
・正田「人数多いからそれなりに戦力ある=敵はもっと・・・」
・現代から明治大正へタイムスリップ。現代ではバトルなし、タイムスリップした所でバトルが起こる
・今まで何度も強調してるけど、本当に神座シリーズとは関係なし。Dies iraeの格ゲーが劇中出てきて、七人の内のゲーオタ女がシュピーネを使うぐらい
・軍事とかあんま詳しくないけど、やっぱ軍人書きやすいから色々絡んでくるかも
・「ナチスドイツを絡めて、14歳的時代?扱ったじゃん。んで他にどういう時代が14歳っぽいかというと、やっぱ大日本帝国だよね」


電撃での神咒CSインタビューと合わせて読めば、神咒神威神楽におけるネガティブ要素をしっかりと認識して次に生かそうとはしているようで安心した。というかアレで反省してなかったら見切る。なまじ最近はヘタに知名度上がって持ち上げらることも増えたしな。過去作との世界観的な繋がりを強く断定口調で否定しているのは、神咒でディエスとの関連性を高くしてしまったことによる構成ミスを気にしているからだろうけど、ナラカの因果が無くなった世界においてもルネッサンス山田枠は不滅と考えてよろしいのでしょうか正田卿。


またフルプライス体験版が出てくるんじゃないかとかそういう不安感は拭えないものの、あの狂騒の日々が再び始まると思うとなんだかんだといってワクワクしてしまう気持ちは抑えられない。まずは神咒のCS版をプレイして、あとはDies AaのPC逆移植版をやり直すところからREST@RTするとしようか。

『Dies irae ~Amantes amentes~』 ホワイトデームービー公開

Dies irae ~WhiteDay Movie~

『Dies irae』 怒りのホワイトデー (狂乱の男祭り) - Togetter

スーパーハッピー!ホワイトデー!!

先週のバレンタインムービーから一週間遅れるかたちで公開された、『Dies irae ~Amantes amentes~』のホワイトデームービー。先週の時点で「ぶっちゃけそっち(男勢が登場する今回のムービー)のほうが数倍狂ってる」とか予告されていたが、蓋を開けてみたら想像を遙かにぶっちぎる本気っぷりで公式が病気を通り越してもうここに魔城を建てればいいんじゃないかなというレベル。出自が18禁エロゲー/ギャルゲーなのに、女共が出張るバレンタインムービーよりも野郎共勢揃いのホワイトデームービーの方が本気度が高いって何か間違ってねーか(笑)。というか、なんでこういう吹っ飛んだ企画をバレンタインデーの時にやらなかったのだ、正田よ。

そもそも、進行役を務めている蓮と司狼のテンションが最初からブッチぎりすぎでおかしい。しょっぱなから「コンセプトは――」「エロス!」「オー↑ケー↑!!」とかフルスロットルでぶちかましてくれます。特に司狼はどこぞの太子かヘルカイザーが憑依してんじゃないかってくらいで、下手すりゃ本編よりテンション高いんじゃねえかこれ。だがしかし、この親友コンビのここまで仲が良さげな描写は本編では見られないので(その後の派生ストーリーでも殆ど見られない。敢えていえばBefore Story)それだけでもなんかグッと来てしまう。双首領どもと違って、この二人の関係性には、自滅因子が…とかナラカが…などとはあまり言いたくないのよ、俺は。

●エントリーNo.1 “黒円卓第4位” ヴィルヘルム・エーレンブルグ

まずトップバッターは切り込み隊長のベイ中尉。安定の耽美さだなーとは思うが、Twitter上でのフルボッコツッコミどおり、司狼や蓮の合いの手も(この後に続く他キャラに比べれば)わりと適当で雑だし、あまり驚きはないわな。まあその辺りの中途半端さも合わせてのベイ中尉というところで。それよりも、ツイッターアカウントで堂々と「ええ、まあ……俺も神咒神威神楽ありますんで。」とか放言していたことの方がよほど衝撃だよ。今の段階でそこまでぶっちゃけちゃっていいんかい兄様。

●エントリーNo.2 ”黒円卓第6位” イザーク・アイン・ゾーネンキント

なにこのマジで可愛いショタっ子。「お前が私の歯車を狂わせた。この胸の軋みを…なあ、いったいどうしてくれる…?」とか魅惑のなまてんもくボイスで囁かれたら、「うおおおおおおっっ!!やっべ、何これ!なんか俺まで赤面すんぞ!超ヤベエ!」と絶叫する司狼ともども(脳内彼女的な意味で)開いてはいけない扉に手を掛けてしまいそうです。……ところでヨハンはハブですか?

●エントリーNo.3 “黒円卓第2位” 櫻井戒

屑兄さんの蕩けそうな美声がマジやばい。っていうか、こんなトコでさらっと完全新規CGを持ってくんなwww "愛する者のためなら自分はどれだけでも穢れてみせる、だから貴方はいつまでも綺麗なままでいてほしい”という渇望は本編とまったく同じでものすごく身勝手かつ傲慢なものなんだが、それをこの蕩けそうな美声で囁かれると、そのあまーい口調と合わせてものすごーくBLCDっぽく響きます(苦笑)。でも、「ホワイトチョコのようであってくれ」なんてこっぱずかしい台詞だけど、天然たらしの屑兄さんだったら本編でもサラッと言いかねないよなぁ。
その後の「にいさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」(バイクで爆走)「司狼が壊れ始めてきたーーーっ!!」(諧謔の創造)の展開は反則だと思う(笑)。つーか、蓮も最初から壊れてますから。

●エントリーNo.4 “黒円卓第7位”ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン

「俺の名を呼んでくれ。誰よりもお前に呼んで欲しいのだ」「そして俺は辿り着く。お前の言葉で、俺の猛りに幕を引いてくれ」とか、台詞が全て練炭(ロートス)に向けてるように聞こえてしまって困る。しかしこれ、本編準拠の終焉を求める執着にも、ホワイトデーのサービス的なリップトークにも、アッー!なBLを匂わすネタ会話にも聞こえる台詞回しで、本編のキャラクタから極端に逸脱している訳ではないところがつくづく上手。
それを受けての「「これが俺の「デウス!」「エクス!」マキナ!!」」のすごく一撃必殺な台詞にあえなく轟沈。っていうかあの上半身マッパでえらくBLっぽい雰囲気のEinsatz(シングルCD)の口絵を被せんじゃねえw

●エントリーNo.5 “黒円卓第10位” ロート・シュピーネ

みんな大好きシュピーネさん。「親愛なるお嬢さんたち。私の糸をもって、貴女のハートを雁字搦めにしてあげましょう。そう。その愛は、すでに、私の蜘蛛の巣の中…」という台詞とCS版新規CGであるスタイリッシュ懸糸のCGは――あれ、練炭の言うとおり本当にキモカッコいいぞ、シュピーネさんなのに。これはもしかしてアレか、黄金水銀の怪獣大決戦で、まさかのシュピーネさん大活躍を期待でき……ムリダナ。すみません夢見すぎました。それにしても、神咒でも思ったけど、中の人のキモ演技はほんと上手いな。尊敬する。

●エントリーNo.6 “黒円卓第3位” ヴァレリア・トリファ

そんなシュピーネと同様、その変態演技っぷりに定評のある神父様。怪しく囁くような演技がハマりすぎててヤバいわ。「そのチョコを抱いて揺れに揺れ、狂おしいほど葛藤する愛」「食べるべきか、食べざるべきか。ああ、貴女を愛しているが故に答えは出ない」「私は永劫、貴女の虜で在り続けよう」――って神父様、ナニをブリアーしてやがるんですかwww その後の「聖餐杯は砕けないッ!」「でも氷室先輩にチョコ貰えなかったーっ!」パリーン!のテンポの良さに大笑い。やっぱり今回も神父様の創造→親愛なる白鳥YO!は死亡フラグ安定でした。

●エントリーNo.7 “黒円卓第12位” ヴォルフガング・シュライバー

安定のヤンデレっぷりであるけど、うーん、反応しにくいなー。本編と言ってることが変わらないけれど、シュライバーの平常運転はあまりネタにならないからなぁ。アンナちゃんの方が良かったんじゃないかなーと思ったりもする。それよりも「つーかお前、男じゃねぇだろ!」「そりゃ当然のツッコミだが、不能はお互い様だろう!」という合いの手の方が笑えるのがなんとも。酷い親友だな練炭。

●エントリーNo.8 “ゲオルギウス” 遊佐司狼

司狼の「デジャヴるんだよ」発言きたー。コールするのが(他にいないから当然だけど)練炭というのがまず泣かせるし、「俺が狙ってんのはいつだって勝ちだ」というのは本編(特に玲愛ルート)の内容とも、大欲界天狗道における宿儺の有り様にも通じるものでグッと来る。それまでのムービーでの仲良すぎなやりとりも含めて、練炭との種々の関係を連想させてくれるのがたまんない。これはあもりにも卑怯すぐるでしょう。
しかしその後の「おまえのケツがやっべぇ!柔らかでオレがやっべぇ!」「ここでそのセリフ使うと、意味がぜんぜん変わっちまうだろう!」(わざわざ、6章バトルの背中合せ=ケツとケツがふれ合っているCGを持ってくるご丁寧さ)ですべてブチ壊しだ(笑)。やっ↓べぇ↑という鳥海さんのイントネーションの付け方が妙にツボに入って笑える。

●エントリーNo.9 “ツァラトゥストラ” 藤井蓮

真打ち登場の練炭。CS版の新規オープニング曲に繋げてバックにロートスのCGを被せる演出が卑怯すぎて初見でウルッときた。だがそこから「時間が止まればいいと思っていた。お前と過ごすこの時を、掛け替えのない刹那の輝きに留めたいから」「自由な民と自由な世界で どうかこの瞬間に言わせて欲しい」「時よ止まれ――君は誰よりも……美しい、よ」と繋ぐ演出は、セリフそのものはスペシャルなものではないはずなのに、そのバックで流れる歌声が榊原ゆいさん=マリィであるということと、最初に魂よりの慟哭をみせる終曲のCGから始まること、マリィルートEDのCGを見せることなども含めて、どうやっても夜刀様を連想せざるをえないじゃないか!それは反則だろう!!永遠の刹那ぁぁぁぁぁぁ!!!!

●“黒円卓の双首領” 黄金の獣/水銀の蛇

「ああ、何故だ。何故耐えられぬ」「柔肌を撫でただけで、何故砕ける。この世は総じて繊細に過ぎるから」「我が愛は、破壊の情。愛でるためにまずは壊そう。否さ、壊れ果てるまで愛させてくれ」「私は、総てを愛している」
「貴女に恋をした。貴女に跪かせていただきたい、花よ」「この想い、遂げるためなら万象あらゆる物は貴女の為の舞台装置。我が脚本に踊る演者なり」「さあ、今宵の恐怖劇(グランギニョル)を始めよう」
「ディエス・イレ」「アクタ・エスト・ファーブラ」
はいはい平常運転平常運転。双首領は本編と言動が何も変わっていねーのに、それがなによりのご褒美的なものであるというのがやっぱり格が違う。なにより演技のヤバさ格好良さキモさがPC版の頃からまったくブレていないことに安心した。ファーブラでの演技はまさに絶技と呼ぶに相応しいものだったから、今回の演技が変に落ち着いた(型に嵌まった)ものになってはいないかと危惧していたので。あとニートダンスはほんとウザい。


ということで、まあ盛大に笑わせてもらいました。「俺達を愛してくれるすべての君に感謝を捧げ――また逢える日を待ってるぜ、ハニー☆」「ごふっ」「あ、鼻血が…」「うああ…ヤバいよヤバいよ…」「…今の録画したけど、要る?」「「「もちろん!!!」」」と最後にオチを付けてくれるところまで含めてサービス良すぎですわ。キレキレの台詞回しに掛け合いのテンポの良さ・演出のジャストなタイミング・声優陣のガチンコな熱演っぷりは相変わらず絶品で、ディエスというコンテンツが持つ力を再認識した次第。特に声優陣の演技がどいつもこいつも本気汁出し過ぎててヤバかった。ディエスの声優陣は高い演技力の人ばかりが揃っているけれど(これは信者の贔屓目抜きでもそう思う)結果的に男性陣は乙女ゲーとかとかBL方面のコンテンツの常連さんばっかり集まった形になっているもんで(つい最近だとうたプリとか面子カブりすぎよね)この「エロス」という題目がまあハマることハマること。無論いい意味でね。あのエロさは男でも妊娠しかねんレベル。
それから、(マキナなんかが分かりやすいけど)キャラの人となりやら本編でのエピソードとうまく絡めた台詞回しにしているところが良かった。完全に逸脱した媚び媚びなネタだったら、喜ぶユーザーも多い反面、ドン引きしていたファンも少なくはなかったと思う。(本来のユーザー層である…はずの男性ファンだけではなく、女性のファンでもそういう過度な媚び描写は萎えてしまうと嫌う人達はいるだろう)だが、本編の内容にフックすることで、冒頭の「今これ聴いている野郎がいたらさっさと閉じろ!マジでなんも良いことねえし、誰も幸せになれないから」という警告とは裏腹に、男性ユーザーにとっても相応に楽しめるものに仕上がったのではないだろうか。いや、面白かった。

『Dies irae ~Amantes amentes~』 OPムービー&バレンタインムービー公開

Dies irae ~Amantes amentes~

先日無事にマスターアップしたらしい、CS版ディエスこと『Dies irae ~Amantes amentes~』のサイトが更新。数ヶ月単位でブログを放置していたくせに、正田崇関連プロダクトの動きが活発になると冬眠から目覚めるアカウントはこちらになります。ってか6月28日発売というのに、このタイミングでこんなに情報公開してしまっていいのかしら。CS商流だから早めに広報展開して周知しないと発注数が絞られてヤバいのかしら。

まずはキャスティング情報が更新されているが、予想どおりに榊原ゆいさん以外は全員キャストが変わっちゃってますなー(棒)。まあそんな建前はさておけば、どなたも18禁版の魂の双子ばかりで問題はありませんな。興味深いのは、このタイミングで初めて表名が判明した人たち。てらしーや安元さんはバレバレだったし、エレオノーレやシュピーネさんは正田崇・まゆきDのTwitterアカウントのフォロー・フォロワー関係から推測できたが、日椰たぬきさんの確定情報が出たのは大きな収穫。今まで日椰さんと目されていたお名前と違っていたことで物議を醸し出していたが、獣殿自らが断言してくれたからこの人で間違いないのだろうな。
あと、ごくごく個人的には、リザ・ブレンナー役の彩世ゆうさんの表名が分かったことが大きかったりする。主に抜きゲー・低価格ゲー方面で昔からお世話になっている人だけど、旧DISCOVERYのツインズシリーズの里紗役とか、ぎゃくたまのかなで役が大好きだったので。(ホワルバ2の千晶も彩世さんと目されているけど、ドラマCDやサントラなんかでクレジットが出れば分かるのだろうか)

Dies irae ~Amantes amentes~
Getchu.com:げっちゅブログ:『Dies irae~Amantes amentes~』OPムービー&バレンタインムービー!


そしてCS版のオープニングムービーが公開されたが、これがまた安定の釣り動画。というか、初っ端からマリィが浜辺で歌うシーンがアニメーションしていて噴き出した。しかしその直後にニートことメルクリウスの指揮シーンが入り込んできて、恍惚の表情で嬉々としてやがんのがマジでうぜええええええええええ!!!! 『HELLSING』の少佐を思い出しましたわアレ。神咒神威神楽をプレイした後では、あの最悪の第六天波旬に比べたらメルクリウスはまだマトモだったよ、神咒のメルは綺麗なメルだったよ……とか思ってたけれど錯覚でしたわ。ニートのウザさマジ揺るぎない。
それ以外でも若かりし頃(?)のメルクリウス(初見ではアフターの螢かと思ったわ…)とか荒ぶる獣殿with聖槍とか、三騎士のバトルシーンがバリバリ動いており、これがCS版の未知か!と大興奮ですよ。描線が多くて細かいGユウスケの絵ってアニメ化しにくいデザインだと思うんだが、ゲーム中のイベントCGとレイアウトを合わせてアニメーションに繋ぐというやり方で、違和感を低減しているのは上手だなぁと。ぶっちゃけ飛び抜けて良いアニメという訳ではないんだけど、ゲームOPとしては全然オッケー。

このOPアニメは、(正田がツイッターで発言しているが)元々lightにアニメ業界へのパイプがあったからこそ(妄想してたよりは余程いいクオリティで)実現したことなのだろうけど、結構金かかってんじゃないのかしらねこれ。ぶっちゃけ今回のCS版って自社開発だけど、ちゃんと利益が出るのか?という疑問符が残ったりもする。……つーか予約数を稼ぐための特典商法とかやられる可能性が高そうなのが怖くてなー。
余談になるけど、lightの服部代表がアニメ業界出身というのは複数の媒体で目にしていたので、『潮風の消える海に』でのぽよよんろっくの起用とかには意外性を感じなかった記憶がある。Webで見られるソースではこれとかね。『少女革命ウテナ』の劇場版で、制作進行のスタッフに代表の名前が載っていることと、元lightスタッフ(現在はぱれっと所属)のくすくすがP天で受けていたインタビューで「元アニメーターで、最終的にはウテナの作画監督をやっていた」と発言していたんで、J.C.STAFFとかの近辺で仕事をしていたのかなーなんて邪推してたり。

閑話休題。CS化にあたっての新規イベントCGもチラホラとあって、規制コードに引っ掛かるのではないかと危惧されていた我らが形成(笑)シュピーネさんにも華麗に活躍する新規CGが割り振られて一安心。しかし最後の最後になってカットインした、黄金・水銀・刹那の三つ巴バトルのCGのインパクトはそれらすべてを吹き飛ばすほどの破壊力。俺達はこんな厨二病全開な頂上決戦が見たかったんだよ! 2年半も待たせやがって……(メガネくん)
しかし蓮は、(夜刀様もそうだったけど)マリィが絡まないと主人公というよりはダークヒーローっぽくなるのな。螢ルートから派生したブランチだとすれば諧謔での流出だろうが、二刀流ってことは緋々色金と黒円卓の聖槍の変形かこれ? 戦雷の聖剣ではない…と思う。人気投票中間発表の時の正田発言で

実はED後にメルをぶっ殺すところまでこぎつけます。
黄金ビーストとの三竦み大決戦。獣>蛇>蓮>獣というジャンケンが成立するのだ。スケルツォの流出、超凄ぇよ!

となるのは判明しているけれど、どういう経緯を経てこのシチュエーションに辿り着くのかというのはさっぱり不明。今回のCS版での一番の未知の要素として、どういう展開になるのか全力で期待したいものだ。


『Dies irae』 怒りのバレンタインプレゼント(女子Ver) - Togetter

一ヶ月ほど遅れるかたちでバレンタインムービーも公開されたが、初っ端から我々の業界ではご褒美です…というかツイッター企画に玲愛先輩のキャラ引っぱられてんだろこれ!!!! でもまあ、フルボイスでDiesキャラの掛け合いがまた見られただけで満足してたりするあたり我ながら度しがたい信者ぶりよ。PC版からけっこう時間が経ってるのに皆の演技にブレがないのが嬉しい。あと只一人マリィに振られたニートざまあ。
ツイッター上で語られたCS版の新規要素としては

・PSP版とPCコンシューマ版は内容同一。発売時期は現時点では未定。
・マリィアフター、玲愛アフター、三つ巴ルート(螢アフター?)が加筆。
 (以前にイベントで語られているが香純ルートは大幅に加筆)
・ドラマCDおよびサイドストーリーの本編マージ(ドラマCD分はボイス再録)
・新規BGM追加。(一例:アルファ・エイヴィヒカイト)
・CS版のショップ特典については、ショップ側の意向もあるから現状不明


といったところで、取り立てて新しいサプライズがあった訳ではなく、今まで小出しにされていたことの再確認程度でしかないな。加筆内容としては、新規CGが投下された三つ巴ルート(おそらく螢アフター)にすべてを持っていかれた感があるわ。
だが、自分が一番気になっているのは玲愛アフターの内容。それが既存のSSやドラマCDをただ本編にマージしたものだとすれば、正田卿、それは玲愛アフターやない!黎明/ルサルカアフターや!! というかですね、07年版は「すみません先輩(以下略)」でルート削除され、クンフトは2ルートどっちでも最後に死ぬし(見せ場はあったけど)、ファーブラの自ルートではまさかの黒円卓大活躍でグランドヒロイン(笑)は主人公(笑)ともども蚊帳の外だわ、“玲愛アフター”との触れ込みでルパンダイブした二つの現実はどうみても黎明アフターだわ、人気投票の結果で美味しいオーラスの締めを足引きBBAルサルカに全部持っていかれるわ、別時空の神咒では愛する刹那は黄昏に操を立てつづける(オーラスのアレは別カウント)悲恋のヒロインとか、いつになったら玲愛先輩は報われるんだよ!(血涙) ツイッター企画でのキャラ崩壊も(ニートを別枠とすれば)一番酷いだろなにあのヨゴレっぷり。いや、あの企画自体はすげぇ楽しいよ、楽しいんだけどさぁ……。07年版の最初の体験版とドラマCD「Wehrwolf」でクリティカルヒットして以来、足かけ5年に渡ってずっと玲愛先輩が一番好きな自分としては、このままで終わらせることは絶対に赦さない、絶対にだ。

『Dies irae ~Amantes amentes~』 サイトオープン

Dies irae ~Amantes amentes~

昨年末の発表から早数ヶ月、コンシューマ(PSP)移植版Dies iraeのオフィシャルサイトがついにオープンした。今までの黒や金色ではなく、白を基調とした明るいデザインのページになっていて、それだけでも「CS版は今までとは何かが違っているのかも」という印象を与えてくれる。というかTOP絵の描き下ろしの蓮がカッコ良すぎる。
その練炭の勇姿に被る「この刹那に、愛を超越(こ)えろ――」というリード文がヤバい。魂を鷲掴みにされそうな惹句でグッとくる。厨二病的な優れた言語センスであるというのは当然だが、ファーブラでの“未知の結末”を経て、その輪廻の遙か彼方における第四天・第五天の世の顛末を知ってしまった今となっては、この作品世界における「刹那」という言葉、「愛」という言葉が格段に重く、強い意味合いを持ってしまっていることが何よりも大きい。(当然、この後に控えた神咒CS版への繋ぎの意味合いもあるし)
サブタイトルの「Amantes amentes」は“愛する者は正気なし”というラテン語の格言だが、ディエス本編の内容にうまくリンクさせた実に良い引用。完全版での「Acta est Fabula」(喝采せよ、喜劇は終わった)といい、ほんと、こういう意味づけが冴えてやがるよなぁ。「Also sprach Zarathustra」や「Acta est Fabula」のように、作中でなんらかの形でコールされるのだろうけど、どのようなシチュエーションで再現されるのかを妄想するだけでも滾ってくるわ。

ちなみに、正式発表前の(黙認?)ファンサービスとして、ラインハルトやメルクリウスといったメインキャラがツイッター上に降臨するイベントが開催されている(3月14日まで)。メルクリウスが変態だったり(あ、それは本編でもか)玲愛/常世がヨゴレ役だったり、螢(幼女)があざかわいかったりと色々と酷いけど、半公式のファンサービス企画としては明らかに破格。こんなフリーダムすぎる企画がそのまま野放し(黙認?公認?)とか、さすがlightはマトモじゃねえ。(正気にては大業ならずとは言うけれど)
『Dies irae』 怒りのバレンタイン - Togetter
「diesirae」のまとめ - Togetter

と、期待値はガンガン上昇しているのだが、急ピッチのように外部からは見える開発ペースにはものすごーーーく不安感がある。そもそも正田崇は以前から自作のCS化に対しては否定的なニュアンスでの発言が強かったし(人気投票でのコメントとかツイッターとか)、CS化が決定した後のラジオやTwitterでの発言も、CS化は本意ではなかったと感じさせるようなものだしで、「大人の事情的なアレコレが透けてみえる、なんかガッカリな感じの(巷でよくある)移植物」に終わってしまうのではないかなあという疑念が拭えない。ディエスは2007年の怒りの日という前科があるから尚のこと。じっくりと腰を落ち着けて開発して、いっそミニスカサンタの時節に合わせて2013年のクリスマスに合わせて発売とかなっても一向に構わないんだけれどな。


でもまあ、出たら買いますどね。ええ。またぞろ特典商法を持ち出されても、口では夜都賀波岐のごとくに呪詛の声をまき散らしながらもすべてコンプする勢いで納税するだろうこと間違いないんですが。願わくばこの懸念を那由他の果てまでぶっ飛ばしてくれるような、そしてファーブラや神咒の不満を解消してくれるようなCS版であってくれることを祈って止まない。
………なんせ、超久し振りにブログ更新しようと思うくらいにモチベーションが上がったネタがこれだもんな。口ではアレコレ言ってても結局自分は重度の正田崇信者であるということの証左ですわな。とほほ。

『春季限定ポコ・ア・ポコ!』 コンプリート

春季限定ポコ・ア・ポコ!|ALcot ハニカム
春季限定ポコ・ア・ポコ! (ALcot ハニカム) (18禁)- Getchu.com
『春季限定ポコ・ア・ポコ!』 カウントダウンムービー"まとめ" ‐ ニコニコ動画(原宿)


『リアル妹がいる大泉くんのばあい』『キッキングホース★ラプソディ』に続く“ハニカム文庫”の三作目(旧シトラスの宮蔵プロデュースな低価格タイトル『死神の接吻は別離の味』を含めれば四作目)。キャラ数を絞って人間関係の密度を上げることで、プレイ時のボリューム感を高める設計にしているのは過去作と同様。実績が弱いライターということで気にしていたシナリオ部分についても、文章運びには余計なクセもなく読みやすいし、掛け合いのテンポ感も悪くない。システム上の細かい画面演出は下手なフルプライスタイトル以上に頑張っているし、ワイド解像度対応になって立ち絵演出の迫力が増しており視覚的な楽しさも強い。(システムといえば、既読メッセージのバックログで地点を指定すると“シーンごと”巻き戻ることが出来るのがオッ!と思ったらEDスタッフロール見たら安心の合資会社ワムソフトの名前があってなるほど納得)
道具立てやテーマ設定がプレーンでアクが少ない分、キャラの魅力とそれを支える声優の演技の占める比重は高い。まずインパクトがあるのは、駄目妹っぷりを十二分に発揮している残念美少女な藍。原画がタコ焼き氏でかなり極まった残念なシスコンっぷりというところにはリアル妹の残影が仄見えますな。つか、所々で聴ける低音が効いたダミ声がどうにも白井黒子(しかも変態淑女の度合いがアップした超電磁砲のほう)を思い出してしまって困ったわ。そして藍とは別ベクトルで残念なのが天才肌でつかみ所がないトリックスター体質の桜。藤咲ウサの脱力しまくりな演技とここぞとばかりの半目ドヤ顔はマジでイラッ☆とくるわ(誉め言葉)。そんなふたりと比べると、夏海は一見するとベタなツンデレキャラのテンプレ通りのように見えるかもしれないが、そんな彼女の魅力は個別ルートに入ってからが真髄。長年秘めていた想いが叶えられた嬉しさのあまりにひとり悶え狂う姿がもう可愛くて可愛くて何度もリピートしてしまった。さすがの悠木姉妹クオリティー。アチ恋なんかもそうだけど、こういう突き抜け方をした時の五行なずなの演技の破壊力・突破力はとても素晴らしいよね、ほんと。

今回前面に押し出されている“青春”“青さ”“若さ”というテーマは調理方法が難しく、実際本作でもちょこちょこと首を傾げる箇所があった。無茶な局面を打破するための推進剤が登場人物(主に主人公)の精神的な未熟さ・若さに依っているのはどうなのかとツッコミを入れたくもなる。だが、そういう青さがあってこその青春だという言い方も出来るので、一概に否定しきれない。“青春”というテーマ設定は、ある一定のシチュエーションを切り取って短い尺で密度を濃く描いた方がその空気感を表現し易いはずだが(他ジャンルの小説や漫画とかでも短編の方が破綻してボロが出にくいよね)本作ではその意図は一定レベルで成功していたとは思う。

エロ成分が過去作と比較すると明らかに物足りないところは本作で一番残念な点だった。それはテキスト描写の薄さもさることながら、キャラの性向に根ざしたエロじゃない=凡庸なシチュエーションの普通のエロシーンに落ち着いてしまっているところが大きいのかなと思う。ていうかあんなにエロス溢れるウェイトレス姿の桜の脇コキシチュが無かったのは納得できねー。おるごぅる女史の生き霊はそういうエロシチュの拘り部分にこそ宿るべきだっただろう猛省しろ。過去作が結構ツボを突いてくるエロシチュが多く実用性が高かっただけに落胆の度合いも尚更。


良くも悪くもクセがないフラットな作風なので、過去作と比較した時に、おるごぅる(残念な妹)と保住圭(いちゃラブ)という「得意な作風が確立され、既にある程度の実績と評価を得ている」ライターに比べると今回担当の瀬尾順はその辺りのインパクトが弱い。そのため、いまひとつ歯ごたえに欠けるなあ、なにが強いアクセントになるものが欲しかったなぁと思ってしまうものの、全体的なバランスとしては悪くない……というかかなり良く、価格以上の価値は確実にあった。過去作とはちょっと違った方向性の作風でありながらも、基底となる部分の統一感は同じ匂いを感じるあたりは宮蔵プロデュースのラインのパッケージングの上手さが窺えるというもの。エピローグでタイトルバックを変化させることで「終わりよければすべて良し」的な爽やかな読了感を醸成させる演出はもはやハニカム文庫のお家芸。
おるごぅると保住圭だけだったら「ライター人気におんぶにだっこ」と揶揄されても仕方がなかっただろうが、既存作品で特段の実績がある訳ではない書き手を起用して(本作の内容を見る限り、今回の瀬尾順さんは地力はある人だと思うが)ここまでの作品に仕立て上げてくるあたり、宮蔵プロデュース作品の今までの好評価はフェイクやフロックではなく実力によるものだったと証明されたのではないだろうか。“ハニカム文庫”のレーベルイメージは本作で確固たるものになったと言えるだろう。当然ハニカム文庫レーベルの次回作にも期待しているのだけど、個人的な願望としては、今までのノウハウを生かして、メッセージ性の強いシナリオライターが描くコンパクトに纏まったストーリーものが見てみたいなぁと思ったりしている。

関連エントリ
哀しみの機械 - 『キッキングホース★ラプソディ』 コンプリート
哀しみの機械 - 『リアル妹がいる大泉くんのばあい』 コンプリート
哀しみの機械 - 『死神の接吻は別離の味』 コンプリート