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『Dies irae ~Acta est Fabula~』 スペシャルボイスドラマ「Schlamm Leuchten」

期間限定で発売された『Dies irae ~Acta est Fabula~ 感謝キャンペーン版』に同梱されていた、スペシャルボイスドラマ「Schlamm Leuchten」がlight ID登録ユーザー向けにも公開された。
元々このボイスドラマがID登録ユーザー向けに公開されることは公表されてはいたけれど、せっかくの新しいアイテムだからと最初はキャンペーンパックも買うつもりでいた。……んだけど、うっかり予約をし忘れて買い損ねてしまっったんだよなぁ。あらためて買い直しても良かったんだけど、どうも一度買い時を逃すと心理的にブレーキがかかって次の機会って設けにくい(どうでもいいタイトルを取り敢えず衝動買いしてしまうのとは対照的だ)。それでもボイスドラマがこのキャンペーンパックにしか付属しないものであれば問答無用で買っていたとは思うのだけれど、ID登録ユーザー向けに配信されることが分かっていたのでそのままスルーして今に至る。

内容としては以前の人気投票の結果を受けて公開されたロートス×ルサルカSSと基本的に同一のもので、ボイスドラマ化するにあたって正田崇が加筆訂正を行ったものがこれ。なので内容についての基本的な感想はSSでの公開時と同一で劇的な違いが有るわけではない。
とはいえ本編と同様の声優陣が声を当てることによる印象の変化は大きい。というか今回はかわしまりの無双と言い切ってしまっても良さそうなくらいに彼女の熱演が目立つ出来になっている。(オリジナルのSSには存在しなかった)ベアトリスからアンナの手紙におけるベアトリスの世話焼き友人っぷりも素晴らしくウザい(誉めてます)演技で良かったが、現代のババトリスのキモさ(誉めてます)が『Zwei Wirklichkeit』の頃から更に拍車を掛けて酷いことになっていて大笑い。『~Verfaulen segen~』の情感とか台無しじゃねぇか。しかし、本編での微妙な空気感がまるで無かったかのように仲がよい友人関係になってしまったアンナ(ルサルカ)とベアトリスというのはなかなかいいコンビ。特に60年後のアンナとベアトリスの遣り取りはすごく良かった。

細かいところとしては、たった数ワードにも関わらず司狼(ルネッサンス山田)が喋っていたことにはかすかな驚きがあった。原本のSSの中でも司狼の台詞はあったけれど、キャスティングの手間とかを考えるとカットされるかなあと思っていたので。まあ、この後にパラロスの再版を控えているから、何かの音声素材を録るついでに一緒に収録したなんて可能性もあるのかもしれないが。
それからミハエル(・ヴィットマン=マキナ)についても、ロートスの口からなんども言及されることはあっても声の出演は無かった(というかやっぱりロートスさんはミハエル溺愛しすぎだろう)。“水銀に侵されて”いない鋼鉄の英雄はどんな人物だったのかという興味は大きかったのですこし残念ではある。だがしかし以前のTwitterの質疑応答の内容からすると、結局回収されなかったロートスとマキナ(あと司狼もか)の絡みのネタフリについては次回作で拾われそうな気配なのでそちらに期待したいところ。

ルサルカSSで最後の一区切りだと思っていたところだったので、今回の新たな燃料投下は素直に嬉しいな。次は企画中の赤本で一区切り、その後は復刻版パラロスに新作の体験版か。結構いいペースで進みそうじゃないか。
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