発売日からすこし経ってしまったが、結局くるりの新譜を買った。初聴きの感想は、くるりらしからぬ地味な音楽だなーというもの。雰囲気はブリティッシュロックっぽい『NIKKI』に近いけど、それよりもさらにレイドバックした印象を受けた。
というわけで最初はそのままさらっと聴き流してしまったんだけど、その後も何度も何度も繰り返し聴き続けている。インパクトはないけど腰が据わったしっかりとしたサウンドと、くるりらしからぬ落ち着いた(だけど“らしさ”は残っている)歌詞と、大きな川のようにゆったりとした(しかしとどまることはない)アルバムの流れがとても気持ち良くて、聴き返すたびに心を緩やかに揺れ動かされてしまう。これという突出した名曲があるわけじゃないんだけど、アルバムの流れで聴くシングル曲は、既知のもののはずなのに輝いてみえる(特に「さよならリグレット」)。
くるりってギミックとコンセプトありきの、“正座してアルバムを聴かなければいけない”音楽という印象が以前から強くって、良いバンドなんだなと認めてはいてもどこか微妙な苦手意識があった。楽曲単位でめちゃくちゃ好きな曲ってのはあってもアルバムで聞き返すことは(特に初期のアルバムほど)少なかったので、今作の作風は意外というか、個人的には掘り出し物感覚がある。
でも、考えてみると『NIKKI』以降のアルバムはどこかしか今作に近い匂いがあるし、いまならSINGER SONGER(Coccoとのコラボレーションバンド)なんかも聞き返してみると別の感想があるのかもしれないなあ。リリース当時は活動停止前のCoccoのイメージが強すぎて、根岸孝旨プロデュース以外のCoccoなんて!と拒否反応から入ってしまっていたように思えるから。
というわけで最初はそのままさらっと聴き流してしまったんだけど、その後も何度も何度も繰り返し聴き続けている。インパクトはないけど腰が据わったしっかりとしたサウンドと、くるりらしからぬ落ち着いた(だけど“らしさ”は残っている)歌詞と、大きな川のようにゆったりとした(しかしとどまることはない)アルバムの流れがとても気持ち良くて、聴き返すたびに心を緩やかに揺れ動かされてしまう。これという突出した名曲があるわけじゃないんだけど、アルバムの流れで聴くシングル曲は、既知のもののはずなのに輝いてみえる(特に「さよならリグレット」)。
くるりってギミックとコンセプトありきの、“正座してアルバムを聴かなければいけない”音楽という印象が以前から強くって、良いバンドなんだなと認めてはいてもどこか微妙な苦手意識があった。楽曲単位でめちゃくちゃ好きな曲ってのはあってもアルバムで聞き返すことは(特に初期のアルバムほど)少なかったので、今作の作風は意外というか、個人的には掘り出し物感覚がある。
でも、考えてみると『NIKKI』以降のアルバムはどこかしか今作に近い匂いがあるし、いまならSINGER SONGER(Coccoとのコラボレーションバンド)なんかも聞き返してみると別の感想があるのかもしれないなあ。リリース当時は活動停止前のCoccoのイメージが強すぎて、根岸孝旨プロデュース以外のCoccoなんて!と拒否反応から入ってしまっていたように思えるから。
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