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『ゆにばる! PARANORMAL GIRLS STRIKE!!』 コンプリート

ゆにばる! PARANORMAL GIRLS STRIKE!!

終了。最初にメインキャストに北都南、青山ゆかり、木村あやか、草柳順子、風音、一色ヒカルという名前が並んでいるのを見たときは、たしかに「豪華声優陣」かもしれないけれど、キャリアが長く出演数も多いため“もう飽きた”と言われかねない人たちばかりをよくここまで集めたものだなあと思ったものだ。

すみません俺が悪かったです。

キャスティングが新鮮味に欠けるのは事実だけれど、それと声優さんの演技力や役柄とのマッチングがどうかというのは別の問題でしたね。はい。テキストそのものは平均的で言い回しやネタでガッツリ笑わせるようなものではないけれど、スラップスティックなノリと声優の演技の良さがあるので読んで(聞いて)いて楽しい。ロリとかの属性ブーストがつかない王道ど真ん中のヒロインにぺー姉さんとか、2010年の今に出すゲームとしてはえらくチャレンジャーだなぁとか正直思ってましたが全然オッケーでしたわ。さすがは「21世紀現在この世でもっと美しい音を奏でる楽器」(byハリュー)だ。いつまで経っても演じ分けが微妙な風音には(役柄はおいておいて声優としては)あまりいい印象がないんだけれど、今回のアーシェスは上手い具合に演技がハマっていて一番のお気に入り。
しかし一番すげぇのは非攻略キャラということを逆手にとってえらくピーキーなキャラ立てになった一色ヒカルの熱演。最近のピカリンはメインよりはサブに回ったほうがキレてて面白いのがファンとしては複雑な心境ではあるけれど、演技そのものはとても良かった。

そしてアプリコットブランドだけあって、エロが意外と悪くない。ガチの抜きゲー並みとは言わんけど、声優の演技力の高さと絵柄の肉感の良さもあって実戦配備には問題がないレベル。ひぎぃもらめぇもお漏らしもアヘ顔もあるしな。個人的には「ロリ青山ゆかりに触手で三穴プレイしてらめぇと言わせた」だけでご飯三杯はいける。


が、ゲーム全体としては微妙なところが多い。まず、基本コメディ路線で話が進んでいくんだけれど、途中に挿入されるシリアスな展開が中途半端でかつ面白くない。しかもそれが共通ルートの中盤~ヒロインルート分岐まで続くもんだからかなりの苦行だ。主人公の力量は一般人をはるかに凌駕してはいるものの、覚醒しきるまでは他のメインキャラには力押しでは勝てないレベルだし、いざ覚醒しても俺TUEEE度合いが中途半端なため、圧倒的な力で脅威を蹴散らして希望の未来へレディーゴー!ともならないのがどうにもフラストレーションが溜まる。ヘタにシリアスっぽくするよりは徹頭徹尾コメディライクな軽いノリで進めたほうががイライラしなかったはずだが、『AYAKASHI』とか作ったアプリコットだからどうしても厨二シリアス展開を入れたかったんだろうかね。
そしてイライラに拍車を掛けるのが主人公の母親である近衛貴子の存在。範馬勇次郎なみにぶっちぎりの最強キャラなんだけれど、性格立ては唯我独尊で傍若無人、無体な理屈で主人公を虐待、ついでにキャラデザが可愛くないという超絶ウザキャラ。こいつが共通ルート後半~ラストまで無双を繰り広げるせいでまあフラストレーションが溜まること溜まること。いちおう「秘められた力を持った主人公を覚醒させるためにやっていた」という言い訳はあるんだけれど、絶対そんな風には見えん。これが男(父親)だったら、先述の範馬勇次郎や東方不敗のように「男として乗り越えるべき壁」とに見えたかもしれないんだけれど、性格立てがアレなことと合わせて「“子宮で物事を考える”女ならではの理不尽さ」にしか見えないのが辛い。


アプリコットは旧CROSS NETブランドの『DEEP VOICE』から買ってるから惰性で買ったんだけれど、声優陣が基本的に好きな人ばかりということもあって、思いの外良かった。キャスティングにティンと来るなら買って損はしないと思う。次は積んでる『シスタ×シスタ~Lovevery Sisters~』あたりを開けようかな。
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