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Dies irae ドラマCD 『Wehrwolf』

Diesirae ドラマCD 『Wehrwolf』
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『Dies irae ~Acta est Fabula~』のパッチ公開をいよいよ数日後に控えてテンションを高める必要があるので、久し振りにドラマCDを聴き返した。もう何度も聞いた内容ではあるが、意外とディエスのドラマCDを検索してウチみたいな場末のblogに辿り着く人も多いみたいなので、ちょっとした感想を書いてみることにする。


一番最初のドラマCD『Wehrwolf』は07年版の発売前(07年1月)にリリースされた、本編のプレゼン的なドラマCD。この頃はもっとピュアな気持ちで発売を待ち望んでいたはずだが、今となっては遠い過去のようだ。

(以下、ドラマCD『Wehrwolf』のネタバレを含みます。閲覧注意)






冒頭のTrack01「Siegfried」は蓮の独白で幕を上げ、いきなり本編6章の[蓮&司狼]対[ヴィルヘルム&螢]の乱戦の描写が始まる。ゲーム本編とは微妙に違うし声優の演技も変わっているので(特に蓮)、ここでの描写に慣れていた自分はクンフトでの6章の描写に戸惑ってしまった。
続く石橋優子が歌うイメージソング『Shade And Darkness』はこのドラマCDが初出。クンフトをプレイするまでは「悪くはないけどディエスの曲としてはぶっちゃけ微妙じゃねえ?」とか思ってたんだが、マリィルートクライマックスでの使われ方に負けました。アレは反則だ。
Track03「Das Rheingold」は博物館へのデートの後、下宿での蓮と香純の遣り取り。見所は香純役の佐本二厘の独り芝居と女顔なことをネタにされて不機嫌になる蓮だろうか。
Track04「Der fliegende Hollander」は玲愛との屋上での語らい。本編2章の屋上での玲愛との遣り取りと大体一緒だが、電話越しでの玲愛の喘ぎ声が聞けるのはこのドラマCDだけ。個人的にはこのシーンと、体験版での顔文字メール(藤井君と二人きり……)、「騎士になりなさい」のシーンで玲愛先輩に魂を奪われました。蓮の知らないところで玲愛と司狼が電話で連絡を取り合っていたこともここで分かる。
Track05「Der Rosenkavalier」では街の裏側で暗躍する司狼&エリーのコンビが聖槍十三騎士団の残留組の存在に気付く。残留組の中では哀れな被害者のケータイを使って「はい、チェキラ!」などと写真を撮って送りつけるルサルカの存在が目立つ。クンフトが出るまではダントツでトップの人気を誇っていたのも諾なるかな。
Track06「Tannhauser」は教会からの帰り道。蓮が香純の存在に内心で感謝するところ。この時点では面識がなかったエリーが正体を伏せたままで接触している。
Track07「Lohengrin」は司狼が神父に闘いを挑むも、まるで相手にせず適当にあしらわれる。ここでデザートイーグルや改造スタンガンなんかじゃ歯が立たないと理解したことが、本編6章で液体窒素なんかを持ち出したことに繋がっている。本編の内容とリンクする可能性が高いのは、司狼が身の危険を顧みず未知の展開を求める(デジャヴを止めたい)ことだろうか。
Track08「Die Walkure」は神父にフルボッコにされた司狼がヴィルヘルムと相対して、自慢の改造済みキャデラックを破壊される。ここで司狼とヴィルヘルムの間に因縁が生まれて、本編のでのバトル展開に繋がっている。
Track09「Eine Faust-Ouverture」はメルクリウスとマリィの“海岸”での対話シーン。本編でもあった、「これから貴方(マリィ)のための歌劇を始めるからね。贈り物(蓮)もするから受け取ってね」という内容になっている。そこでのニートの勝手な語りでジワジワと盛り上げてから「では、これより――」と主題歌「Einsatz」になだれ込む構成はいつ聴いてもテンションが上がる上がる。個人的にはこれを聴くためだけでもCDを買う価値があると思っているくらいだ(信者乙)
最後のTrack11「Gotterdammerung」はラインハルトの「私を早く呼び戻せ。怒りの日を実現させるのだ」という独り語り。「ジーク・ハイル・ヴィクトリア」のフレーズで幕を閉じる。


まだ視聴していない人にとって買う価値があるかといえば、ぶっちゃけそれほどではない。神父と司狼の問答の中で「司狼のデジャヴが始まったのは11年前」とかの伏線が張られていることとか、蓮が知らないところで司狼が神父・ベイ・ルサルカの騎士団残留組と接敵していた(だから、首切り魔事件の後にすぐに司狼から接触してきた)ことが分かるくらい。聴いていればその辺のネタが本編で出てきた時にニヤニヤできるけれど、クンフト収録のマリィ・香純ルートをプレイした限りでは視聴必須という感じではないかなあ。

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