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『Dies irae ~Acta est Fabula~』 新装版で未解決の問題など

『Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-』をやり直したが、ゲーム内容は面白いが、そこに未解決の謎が多いこともあらためて認識した。
(一応、メーカーの言い分では)単独で完結しているパッケージではあるものの、後に『Dies irae ~Acta est Fabula~』の発売を控えていることが前提の商品なのは言うまでもない。だからだろうか今回のクンフトでは、後に出るファーブラの2ルートのために意図的に情報を制御したり描写しないまま残された(と推測される)ポイントが多い。

普通なら、ファーブラが出ればすべて解明されるだろうと考えるところだ。同じ分割販売のゲームなら例えば『BALDR SKY』のDive1とDive2がそうで、灰色のクリスマスの真相は?空とエージェントの関係は?ドミニオンの巫女の正体(笑)は?レインの扱いはどうなるのか?というDive1での疑問点はDive2で解決されるだろうし、そう期待することは何も不思議ではない。

ところがディエスはその特殊な発売までの経緯から、厄介な判断材料がある。それは、かつて発売されて大騒動を引き起こした『Dies irae ~Also sprach Zarathustra~』(07年版)の存在。あれは当然のことながら基本設定はクンフトと同一だし、(ゲーム内容の酷さはともかくとしても)そこで判明した設定はかなりの部分がクンフトでの新規執筆パートの描写と一致しているため、クンフトで明かされなかった設定は07年版と似たものなのではないかとの推測が出来る。
しかし、正田崇以外が執筆した07年版で明かされた設定が、オール正田シナリオの新装版(クンフト)でそのまま使われている訳ではない。実際にリザの聖遺物など変更されている点もあるため、07年版の設定をすべてそのまま信用することが出来ない。
更に07年版発売後に正田崇が執筆したドラマCDなどで明かされた設定やらキャラのバックボーンやらが存在し、それはそのまま今回のクンフトの内容に繋がっている。

そのため、07年版をクリアした(そしてドラマCDなどもフォローしていた)ユーザーの方が、未プレイのユーザーよりも判断材料が多いためクンフトの内容をより効率よく読み解くことが出来、しかしその判断材料に絶対の信用ができないがゆえに混乱してしまうという訳の分からない事態になっている。これも正田首領閣下の魔道の冴えだとすれば良く出来たものだが、そんな未知は誰も求めてねえ。


頭がこんがらかってきたので、現状でのクンフトの謎だったり問題点だったり、あと改善を希望する点だったりこうなればいいなあという願望だったりというのを思いつくままに書き出してみた。膨大な量になってしまったがこれは箇条書きのマジックで、実際にはひとつのポイントが解消されれば連鎖反応的に他のポイントも解消されるようなものも多いけれど。


(以下、Dies iraeの07年版および新装版の致命的なネタバレしかありません。閲覧注意)








ゲーム全般・システムなど
・シナリオが07年版そのままの部分(司狼の復活シーン、ルサルカの学校での戦闘など)のリライト
・一部聞き取りづらい音声の再収録、調整など
・誤植・演出/スクリプトミスの修正 (これは先にクンフトの修正パッチとして出すべき)
・蓮のボイスの増量(ラジオによるとフルボイスを含めて検討中)
・BGMの追加(ラジオによると検討段階)

藤井 蓮(ツァラトゥストラ・ユーバーメンシュ)
・出生(正体)の謎。(メルクリウスの聖遺物であり“息子”であり、マキナと同一存在であったことは今回明かされた)
 マリィに触れても無事な理由は?(ギロチンに由来する人物か、マキナ(ヴィットマン?)との因縁がある=WW2当時の英雄的人物か?)
 マリィルート後半で、シュライバーが過去の蓮と面識があるような発言をしていたのは何故か?
・(上記関連)07年版の、蓮が賢者の石であるという設定は破棄されたのか?
・香純の父親を殺した理由は何だったのか。07年版と同じ理由か?
・マリィとの結びつきが相対的に弱くなるであろう螢・玲愛ルートでは、創造以上の位階に到達できるのか?可能ならばどうやって?
・司狼と最終的に喧嘩のケリを付ける展開はあるのか?
・メルクリウスと直接対決をする=神殺し・父殺しの展開はあるのか?

遊佐 司狼
・司狼の正体(素性)は? 既知感の原因は?
・(上記関連)身体能力の高さ・ルサルカから聖遺物を奪えた魂の強さ・聖遺物への適正の高さの理由についての納得のいく説明
・(上記関連)ドラマCD(Wehrwolf)で神父が指摘していた「デジャヴを感じるようになったのは11年前から」とは?
 (症状悪化したのは3ケツの時と蓮と喧嘩をした時だが、指摘の11年前はベアトリスが死んだ時)
・創造位階に到達することは出来るのか? その場合、創造の源泉となる渇望の内容は?
「女の陰でバトルの解説なんかしてる男は、死んでいいだろ」の回収 (6章の戦闘が書き換わったためお蔵入り?)

マリィ(マルグリット・ブルイユ)
・渇望の内容は「抱きしめたい」で確定なのか?
・蓮との結びつきが弱くなる螢・玲愛ルートではどうやって活躍するのか?
・(上記と関連)ラインハルトの槍に貫かれる以外で、心を育てる手段はあるのか?

綾瀬 香純
・戦闘に参加できず、物語の中核にも絡みきれずで後半空気になる(自ルートでさえ)問題の改善
・蓮が綾瀬家に引き取られた真の理由は? 新装版では未登場の綾瀬博士の役割は変更になったのか?

櫻井 螢 (レオンハルト・アウグスト)
「なるほど、これが副首領閣下の方術なのね。恐ろしくなる、本当に」のシーンの回収
夕焼けの中、背中合わせで手を繋いでいるCG(07年版で抹消)の回収
・カイン・ベアトリスとの過去のエピソード
・ザミエルとの因縁の決着
包帯姿でのHシーン(07年版で既出)の回収
教室?でのHシーン(07年版で抹消されたCG)の復活

氷室 玲愛 (ゾーネンキント)
「ヴァレリア・トリファは俺が殺す」のシーンの回収およびタワーでのCGの復活
・「キミも遊佐君も、死ななきゃ直らない馬鹿」(広報ムービー第二弾1分あたり)の回収
・玲愛の本当の曾祖父(イザークの父親)は誰だったのか?(ラインハルト?メルクリウス?トリファ?ヒムラー?)
・イザークとの因縁の決着
・教会地下でのHシーン(フェラのあとの本番)の回収
・スワスチカの礎とならずに、最後まで生存できる展開はあるのか?
・教会組のヴァレリア・リザと和解(共闘)する展開はあるのか?

本城 恵梨依
・正体(素性)は? 司狼と同じような既知感を抱えていた理由とは?
 聖遺物に宿り形成できるほど強い魂だったのは? マリィが「エリー……そうだね。あなたもわたしと同じになるよ」と直感した理由は?

ベアトリス・キルヒアイゼン(ヴァルキュリア)
11年前にカイン共々堕ちた真意は?永劫回帰の正体に気付いていたとしたら、離反したのか?
・創造位階(渇望)の内容は? (マリィルート最終決戦の詠唱だけでは不明瞭)
・カインの“黒円卓の聖槍”の中に彼女の“戦雷の聖剣”が仕込まれていた理由は?(仕込んだのは恐らくリザ)
・なぜ魂が残っていたのか?何処に残っていたのか?(香純ルートでのカイン戦で槍が反応したから、恐らくは偽槍の中の聖剣)
・(螢・カインの項目と関連)ザミエル・リザとの因縁・螢・カインとのエピソードの回収
・神父に対しての激しい憎悪(カインinベアトリスが神父に対して強い敵意を抱いていた)の理由は?

トバルカイン(櫻井兄)
・本名は?
・カインの魂は未だ残っているのか? 残っているとしたら、偽槍かボディのどちらなのか?
・(上記関連)11年前に博物館で散華した(スワスチカが開くベースとなった)のはベアトリスではなく、櫻井兄の魂なのではないか?
・創造位階はあるのか?存在するなら、その渇望の内容は?
・カインが発する稲妻は元来ベアトリスの能力ではないのか?(マリィルート最終決戦から)

ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ (メフィストフェレス)
・マリィルート最終決戦で伏線が張られていた神殺し=メルクリウスとの直接対決は起こりうるのか?
・マリィルート以外で現界するとしたら、どのような方法で?
・イザークの父親ではないのか? 玲愛への問いかけに対して「知らぬ」と明言していた理由は?

メルクリウス(カール・クラフト)
・正体は?(世界に既知のルールを流出させた元凶で、神のような存在ではあるが創造主ではないと思われる)
・渇望の内容は?(「未知を知りたい」あたりだろうが明確ではない)
・登場人物が、“フリン”以外でメルクリウスの立てた筋書きから超越することは出来るのか?
・舞台裏から、舞台に直接登場することはあるのか?

ヴァレリア・トリファ (クリストフ・ローエングリン)
・騎士団から離反して蓮と共闘する展開、玲愛を(矛盾した狂った思考ではなく)助けようとする展開はあるのか?
・神父を倒す三つ目の方法とは?(マキナの機械仕掛けの神、蓮&マリィのギロチン、あとひとつは?)
・ヴァレリアン・トリファの肉体に戻ることはあるのか?(既に滅びた? 香純ルートの描写(地獄に~)からグラズヘイムの中にある?)
・学校で香純を攫った時や病院での第五開放の時に見せた、大隊長すら欺ける驚異的な隠形は何から来る能力なのか?

ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン (マキナ)
・聖遺物は何だったのか? (07年版準拠ならば戦車がベースだが、クンフトでは「まるで人型の戦車」とだけ)
・正体は誰か?(07年版準拠のミハエル・ヴィットマンなのか、蓮のオリジナルと因縁があるそれ以外の人物か?)
「双方退け、ここでこれ以上の流血に意味はない」の回収 (マリィルートの第五開放の描写が「退けザミエル、ここが潮だ」となっていたからお蔵入り?)

エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ (ザミエル・ツェンタウァ)
・創造位階の能力を開放した、本気モードでのバトル
・創造位階(渇望)の内容は? (マリィルート最終戦のラインハルトの詠唱から、渇望は推測可能)
・螢・ベアトリス・リザとの因縁の回収
・顔の火傷の痕は誰に付けられたものか?(イカロスの喩えから、ラインハルトか?)

ウォルフガング・シュライバー (フローズヴィトニル)
「泣き叫べ劣等、今夜ここに神はいない」の回収
・一発入れられた(触れられた)後の、リミッターが外れたフルパワーでの戦闘
・“アンナ”を含めた過去エピソードの補完 (ラジオによると玲愛ルート?)

ヴィルヘルム・エーレンブルグ (カズィクル・ベイ)
・07年版で出てきた姉(ヘルガ・エーレンブルグ)のエピソードの回収
・中盤以降、司狼としか戦闘していないことの改善
・(システム) 音声ボリュームの平均値がバラバラで聴き取りにくい点の改善

ルサルカ・シュヴェーゲリン (アンナ・マリーア・シュヴェーゲリン)
・07年版で既出のシーンの変更や追加描写がほとんど無かったことへのフォロー (ラジオによると玲愛ルートか)
・07年版の拷問Hシーンの復活 (お蔵入り?)
・07年版のBADエンドおよびHシーンの復活 (お蔵入り?)
・創造位階(渇望)の内容についての本編での描写(マリィルート最終決戦のラインハルトの詠唱以外で)

リザ・ブレンナー
・何故カインの中にベアトリスを仕込んでいたのか?11年前の時点でベアトリスと結託していたのならば、その理由は?
 「あの少女の人生は終わった。そして彼女の……」の“彼女”とはベアトリスか?
・聖遺物が07年版のマグダラの聖骸布から蒼褪めた死面(パッリダ・モルス)に設定変更された理由は?

ロート・シュピーネ
・どのルートにおいても序盤で殺されるだけなのか。復活はないのか
Before Story3以外のエピソードで、果たした役割が語られることはあるのか。
・なぜ香純を殺さなかったのか。(神父が介入していたとしたら、どうやって?)

イザーク・アイン・ゾーネンキント / ヨハン
・再登場はあるのか?(イザークは確定。ソースはラジオ)
・ヨハンの声は誰か?(イザークはクンフトでは雛見風香が担当)
・(玲愛・ラインハルトの項と関連)イザーク・ヨハンの父親はそれぞれ誰だったのか?
・神父がヨハンを生かすことに協力した理由は?(黄金錬成の時に罠として利用することだけ?)

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