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劇場版 天元突破グレンラガン 【螺巌篇】

劇場版 天元突破グレンラガン 【螺巌篇】
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グレンラガン劇場版のDVDが届いたので鑑賞。劇場で観た時に比べるとDVDで画質が落ちてしまっているから、出来ればBlu-rayが欲しいなあなんて思ったりもするけれど、リリースされないものは仕方がない。オーディオコメンタリーが楽しいから許す。

何度観ても第二部が10分足らずで終わってしまうことに笑ってしまう。だが、そんな大鉈を振るうことでテレビ版の3部以降を「シモンとニアの物語」であると定義し直し、物語の芯をブラさず最後まで持っていったのはテレビ版に比べた時に評価すべきポイントだ。そのおかげでニアとの別れやラストシーンをテレビ版よりもすんなりと受け入れられるようになっていた。
その集大成が平松禎史描き下ろしのエンディングアニメーションで、暗闇を歩き続けるシモンにグレン団の連中が寄り添い集まっていくシークエンスが、グレンラガンという作品の全てをあらわしていてとても象徴的。特に花(ニア)がハートマークの軌跡を描きながら最後まで寄り添い、最後にはシモンの目の前で散ってしまうという演出は、シモンとニアの物語の幕引きとして申し分無かった。中川翔子が歌う「涙の種、笑顔の花」の歌詞がまた卑怯なくらい内容を踏まえた優れもの。カミナ死亡~シモン復活の時の「happily ever after」もバッチリ内容と合ったいい挿入歌だったけれど、それを余裕で越えられるとは思わなかったわ。

リアルタイム感満載のフィルムで毎週毎にテンションが上がっていったテレビ版と比べた時に、同じように盛り上がることは難しいのではないかとグレンラガンのファンの多くが懸念していたが、それをより過剰にインフレさせることでむりやり突破してしまうというのはいかにも“グレンラガンらしい”“GAINAXらしい”回答だ。ラストバトルでの天元突破祭りなんかはお前らなんでも天元突破って付ければいいと思ってんじゃねーか的な頭の悪さだけれど、それを許容してしまう器の大きさがこの作品にはある。テレビ版の最後がピークポイントだと思っていたけれど、劇場版でもう一度ピークを味わうことが出来るというのは無上の喜びだ。
主力が『フリクリ』以降の若手スタッフであるにも関わらず随所に「ガイナックス節」が溢れており、作り手のエンジンが暴走してどんどんブーストしてくのをリアルタイムで鑑賞することには、ある種の懐かしさを伴った歓びがあった。第一世代ガイナックスの旗手である庵野秀明が作ったヱヴァ新劇場版よりも“かつてのガイナらしい”商品に仕上がっているような気さえしてくる。作品のテーマのひとつが「世代交代」だとすると、(作り手もある程度意識的ではあったみたいだが)ガイナックスの新しい世代の意地を見せつけたと言っていいだろう。
過去に『ふしぎの海のナディア』や『トップをねらえ!』を観た時に「アニメって楽しいんだ!」というプリミティブな感動があって、それは自分がアニメを今でも見続けている原動力のひとつになっているのだけれども、この『天元突破グレンラガン』という作品でも再びそれを体験出来た。ガイナックスという制作スタジオには愛憎入り交じるものがあるが、それでも無視出来ないのはこういうものが出てくるからだなあ。
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雑記 100128

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劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~

劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~

ポコッと休日が出来てしまったので、少し遠くの上映館まで行ってマクロスFの劇場版を鑑賞した。本当は魔法少女リリカルなのは The MOVIEを観ようかと考えていたのだが、公開してすぐでえらく混雑してるっぽいので回避。
今回が2回目の鑑賞になるけれど、(テレビ版の総集編だから仕方がないとはいえ)物語としてはまとまりが悪いなあと再認識。デザインとコンセプトを作り込むセンスは当代屈指だけどそれを分かりやすく作品中で表現するスキルは微妙な河森正治と、思わず釣られてしまうフックを仕掛けるのは名人芸だけど広げた風呂敷は畳ま(め)ない吉野弘幸のコンビに真っ当なストーリーを求めるのは間違ってるのかもしれないが。
だが、そもそも初代の『超時空要塞マクロス』から物語性なんてのは皆無だったわけで、では何がマクロスのキモかというと「アイドルの歌」「バルキリーの戦闘」「男女の三角関係」というみっつの要素。それさえ軸から外さなければ“マクロスとしては”成立してしまうというのはテレビ版最終話でも証明されてしまっているが、そういう意味では極めて正しい「マクロスの劇場版」と言える。


まず三角関係でいうと、テレビ版に比べてキャラが全体的に大人に設定したことで、作劇でイラッ☆とさせられることがあきらかに減った。特にランカは、「元からアルトと知己だった」と設定変更されたことと中の人の演技力が向上したこととで、テレビ版に比べて格段に魅力が増していたのが新鮮だった(コンビニの下りは宣伝臭さバリバリでどうしようかと思ったけれど)。主役のアルトも、家業の歌舞伎に対して抱いている葛藤を作中で上手く組み込んで一貫性に欠けてペラかったキャラ性を底上げしていたし、戦闘においても初戦のはずのギャラクシー防衛戦でマックスばりの獅子奮迅の大活躍を果たしていて、テレビ版で不満に感じたところがかなり改善されていた。
そして文句無しのメインヒロインであるシェリルは相変わらずいい女過ぎる。テレビよりもプロフェッショナルであるということを強調されていた分、年相応の少女の素顔とのギャップが激しすぎて愛しすぎてもうたまりません。イヤリングやアイモ絡みの設定がリファインされたことで、テレビ版よりも話の中核に食い込めるようになったのも大きい。ただ今回あまりにシェリルが大きくクローズアップされすぎていたので、今後公開予定の完結編でどういう扱いをされるのかが不安にもなるけれど。

そして音楽。劇伴の曲も軒並み高品質だけれど(さすがは菅野よう子)新録のボーカル曲の良さがやはり目立つ。前半の「ユニバーサル・バニー」もいいけれどなにより後半クライマックスで流れる「オベリスク」が神の領域。あと、ランカの怒濤のCM曲ラッシュが微笑ましくて良かった。完結編で「星間飛行」「ノーザンクロス」がどう使われるのかが今から楽しみでならない。

作画については、冒頭のシェリルライブからしてテレビ版よりもパワーアップしていたが、とにかく後半の戦闘シーンが圧倒的すぎる。「オベリスク」に「ライオン」とボーカル曲大盤振る舞いにシェリル&ランカのデュエット、アルト無双に夢の共闘にまさかのマクロスアタックまでをフルコースで持ってくるとは思わなかったよ。特にアルト無双をはじめとするバルキリーの戦闘機動が、アニメーションの快楽のツボをバシバシ押してくるんだこれが。個人的にはマクロスプラス4話の板野サーカスがバルキリーでの戦闘の最高峰だと確信して疑わないんだけれど、それとは別方向での気持ちよさがあった。


所謂“映画の造り”になっているかといえば(元々がテレビ版の再編集だし)全然ダメだけれど、ハイクオリティの歌曲と血湧き肉躍るバルキリーの戦闘をシネコンの大迫力のスクリーンと整った音響設備で「体感」するのが楽しいっていう点では、とても良い「劇場版」になっていると思う。これは多分、Blu-rayが出て家庭で鑑賞しても、あまり面白くないんじゃないだろうか。(だからこそわざわざ遠出して2回目観たんだけれど)これは昔、マクロスプラスの劇場版を観たときにも思ったことだが、歌とバルキリー(と三角関係)っていうある意味ハリウッド的なマクロスの訴求ポイントと、劇場っていうフレームは親和性が高いのかもしれないな。

雑記 100126

所長こと大槻涼樹氏の新しいコラムがメガストアで開始したとか。今までメガストアはずっと立ち読みで来ていたけれど、これは定期購読するべきだろうか。その立ち位置・方向性を含めて嫌いな雑誌ではないし。


iPod Style:iPhoneの強い味方、エネループスティックブースター「KBC-D1AS」を速攻レビュー - ITmedia +D LifeStyle
最近余り気味な(そのくせこの間また買い増してしまった)エネループの有効活用としては面白そうだ。スマートフォンを買ったらそれの充電用と考えてもいいかもしれない。


以下拍手レス。

> そんなことは仰らずに、こちらでの感想も楽しみにしていたので是非書いてほしいです。
まさか自分の感想を楽しみにしていて下さる人がいたとは……恐縮です。
どこかの地星並みに遅い歩みではありますが、時間を見付けてちまちま書いていますので、気長にお待ち下さい。

「Evernote」 導入してみた

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THE YELLOW MONKEY 『COMPLETE SICKS』

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価格がめちゃくちゃ高いのと先にリリースされたトリビュート盤が絶妙に微妙な出来だったのと(いや、いいカバーもあったんだけど全体的に見ると…うーんうーん)もう学生時代からリアルタイムで何度繰り返したか分からないくらいに聴き倒したアルバムで今更感漂うのとでどうしようかと思っていたけれど、結局我慢できずに買ってしまった。

デジタルリマスターされたという話だが、自宅のヘボい視聴環境でも一発で分かるくらいに音質が向上していて驚いた。大きな音の塊が向かってくるみたいな感じだったオリジナル盤に比べると、全体的に音の輪郭がクリアになって、ひとつひとつの楽器とボーカルとが立体的にとぐろを巻いて絡みあいながらグワッと迫ってくるような感じ。特にアニーのドラムがオリジナルに比べて格段に際立っている。こんなにカッコ良いドラミングだったっけなあ?(笑)吉井の声も、当時からえもいわれぬ蠱惑的なエロさがあったけれど、それでも今に比べると若さを感じるのが微笑ましい。
「天国旅行」「楽園」「人生の終わり」なんかがガチで良いのは当然だけれど、なによりも大好きだった「花吹雪」が更に良くなっていたのが嬉しい。リリースされた当時、学校をサボって近所の自然公園をあてもなくフラフラと散歩していた頃を思い出して懐かしくなってしまった。キャッチーさという点では一つ前の『Four Seasons』やこの後にリリースされた『Punch Drunkerd』の方が勝っていると思うけれど、イエモンってバンドのピークポイントは「JAM」からこのアルバムを出して「BURN」をリリースするあたりまでだったなあ……と再認識。吉井和哉ソロも継続して聴いていてそれはそれで好きなんだけど(『VOLT』は本当にカッコ良かった)イエモンだからこその魅力はやっぱり大きかったんだなあと。

だが、不満点も山ほどある。まずDisc 2のデモ音源が超微妙。どうせなら未発表音源とかの方が嬉しかったんだが、本当に“デモ”ばかりで評価に困る。リリースに至る過程を知ることが出来るという点では興味深くはあるけれど。
んでブックレットも要らん。分厚くてしっかりと作ってあるとは思うけれど、おかげで三方背ジャケットがでかくてディスクを取り出しにくいったらありゃしない。
そして何よりも値段が高い。なんだよ8400円ってどんなボッタクリ価格だよ。CD+DVDの二枚組で半額とかの方が、イエモンを知らない世代の人たちがアクセスするキッカケになって良かったんじゃないのかなあ。解散したバンドの商売なんてそんなもんだ、完全限定生産だからこれを買うのは余程コアなファンばかりだからいいんだ…と言ってしまえばそれまでなんだけど。

『Dies irae ~Acta est Fabula~』 ショートストーリー更新など

Webラジオ:light Official Web Site
Dies irae完全版のサウンドトラックが遂に発売!!

ユーザーから反響の多かった「玲愛ルート」のその後が完全新規シナリオ
『Zwei Wirklichkeit』がボーナストラックとして収録!!


月2回のhappy light cafe更新に合わせて、『Dies irae ~Acta est Fabula~』関連のコンテンツが続々と更新された。ファーブラが無事に完成してゲットーを抜けたこともあり、今後の展開を素直に楽しめるようになったのは本当に嬉しい。今まではどこかもにょもにょと引っ掛かるところを残しつつだったからなあ。

まずはファーブラ版サウンドトラックの発売が確定。与猶啓至の音楽は07年版から一貫して素晴らしい出来だったので、これを期に更なる評価がされるならば喜ばしいことだ。ただ、この記載だと「ファーブラ用の新曲のみ収録」なのか「既存曲を含めた完全収録」なのかが分からないのが困ったところ。
そして前々回から投票を受け付けていたファーブラ用サウンドトラックのボーナストラックが玲愛ルートアフターにめでたく決定。マリィルートは殆どのキャラが死んでしまっているとはいえ、あのエンディングで綺麗に閉じている世界だから、そこからアフターを作っても蛇の足という印象が少し残る。対して玲愛ルートはあのエンディングから“永遠になれない刹那”たちの新しい世界が始まるわけで、その光景をこそ見てみたいんだという気持ちが強くあった。螢アフターやルサルカアナザーを見てみたいという気持ちもありはするけれど、まずは玲愛ルートの補完からかなあと。それにしても香純の扱いにはこの期に及んでもこんなんかいw
タイトルの「Zwei Wirklichkeit」は直訳すると“二つの現実”となるから、玲愛ルートラストでのロートスとラインハルトの会話から広げていく形になるのだろう。

Dies ira short story

同時に公開されたこのShort Storyもそれを裏付けている。描き下ろしCG(ちなみに今月の月替わり壁紙にもなっている)のラインハルトの軍服が聖槍十三騎士団の黒色のそれではなく、美々しい純白のものになっているのが色々と示唆的だ。ラインハルトがただのいいお祖父ちゃんになってるとか、誰かメルクリウスを殴れとか、この期に及んでも座に登場しない練炭マジ頑固とか色々あるが、なによりも

私が言えた義理でもないだろうが、引き篭もるのが好きなことだよ。


お ま え が 言 う な (笑)

そんなこんなで盛り上がっていたら、Method of Entry特大級のファーブラの感想が上がっていて吹いた。なんという大ボリューム。07年版ユーザーとしてはシンクロするところだらけで大満足です。もう言いたいこと殆ど書かれてて自分で書く必要ないんじゃないかこれ。


以下拍手レス。

> Dies irae公式の更新で一枚絵付ショート・ストーリー等が公開されました。サントラ買えということのようです。
最初から“買わない”という選択肢は存在しない、既知感だらけの一本道なので委細問題ありません。

『黄昏のシンセミア』 情報公開開始

黄昏のシンセミア

シナリオ桐月、原画オダワラハコネ、音楽鷹石しのぶ、ディレクター憲yukiというコンチェルトノートスタッフによる新作。以前の雑誌でのあかべぇ特集で影も形もなかったからどうなることかと思っていたけれど、無事に新作が出るようで良かった。問答無用で購入予定。

コンチェルトノート オフィシャルWeb

そしてまさかのコンチェルトノート更新。しかも新作ノベルとはなんという大盤振る舞い。久し振りにゲームを起動したくなってくるなあ。

Xperia(XPERIA X10)正式発表

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『はなまる幼稚園』の音楽にNARASAKI

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