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『医龍 Team Medical Dragon』 スペリオール24号

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『happy light cafe』 第25回 (『Dies irae ~Acta est Fabula~』情報)

『happy light cafe』 第25回公開

今日の更新に合わせて『Dies irae ~Acta est Fabula~』のOPムービーが公開……される予定だったようだが、どうやら作業が遅れたのか今週の更新には間に合わなかった模様。ラジオでは「放送される時期にはOPムービーが公開されてます」とぶち上げているのにラジオ特設ページでは「すみませんユーザー俺はまた(略)」と謝っているグダグダっぷりは、さすがはlightだと思うほか無し。だがしかし、今まであまりにも順調に進みすぎていて逆に不安だったので、今回の躓きにはむしろホッとしてしまった。この程度のミスならまだネタで笑って済ませられるけれど、もう一度怒りの日が来たら(今度はさしずめ怒りのクリスマスか)生き残れる自信はさすがの自分にも無い。
いちおう今回のラジオで榊原ゆい&与猶啓至コンビが手掛ける新オープニングのタイトルが「グレゴリオ」(聖歌)だということまでは判明したが、どうせだったら主題歌ショートバージョンを先行で公開しても支障はなかったんじゃないかなーとは思った。
また、毎週のプレムービーはOPムービーで一段落して、以降は(本編のイメージを破壊すると噂の)ベアトリスラジオと、クンフトの時にもあった発売直前のカウントダウンボイスに移行するとのこと。プレムービーの煽りの上手さには毎週大騒ぎしていたので一抹の寂しさがあるが、玲愛ルートまで終わらせてしまったから続けるネタを探すのも難しいだろうし(あまり事前にバラされるのも興醒めだし)仕方ないね。

製品仕様まわりでは、ファーブラ初回特典の白本の分量が208ページで確定して、予約キャンペーンが終了。服部が先週あたりから散々予約について煽っていたが、まあそんなアホみたいなボリュームの特典本なんざそう再生産も出来ないだろうし、必死だなとは思うが納得はできる。これでファーブラがちゃんとした出来で今までの評価が覆されたら(それを信じてはいるけれど!)初回版のプチ難民や事前登録キャンペーンを逃した連中が07年版の不手際を持ち出して的外れな非難をするかもしれないなぁ。今でもチラホラそんなこと言ってる阿呆を見かけるし。(まあ、元を正せばlightが悪いのは確かなんだが)
予約キャンペーンが終了したので(ショップに配慮して今まで開始しなかったであろう)オフィシャル通販の特典も告知されたけれど、どうみても抱き合わせの在庫処分です。本当にありがとうございました。
キャラクター紹介ページも更新され、主人公の練炭もとい藤井連と、屑兄さんこと櫻井戒のCVが公開された。蓮は(Web体験版やってりゃ一発で分かるが)ドラマCDやクンフト同様に先割れスプーン。戒兄さんの担当は石川ゆうすけという声優さんらしいが、調べてみると『装甲悪鬼 村正』の主人公役をやってたらしい。ふむ。各所の評判もいいみたいだし、これはむしろ村正の方に興味が沸いてきたな。


さて、今回のゲストは螢&ベアトリス役のかわしまりのとレギュラー化したまゆきD、そして久々にシナリオライターの正田崇が降臨…って正田ァァッ!? まだマスターアップしていないはずなのに、こんなラジオに出る余裕あるのか正田は。シナリオはもう書き終わっているのか。今回のラジオの収録タイミングが恐らく今月前半くらい?で、声優さんの音声収録の真っ最中らしいから問題はないんだろうけれど、奴には前科があるからどうにも信用しきれん。
ラジオの話題についてはMethod of Entryの11/28付けの更新が詳しくまとまっているのでそっちを参考にしてもらうとして(つーか話題ありすぎて書き出すのがかったるい)以下は雑感。

何故かわしまりのがダブルキャストとなったかについて「螢とベアトリスが本編で“交代”するキャラだからだ」とサラッと語られたが、11年前に死亡して“アレ”の中に居るであろうベアトリスがどうやって現界するのかと考えれば妥当な理由付けか。

神父は果たして救われるのかどうかという話題で「黒円卓の連中は魂を売った=自らの欠損を埋めるために悪魔の契約書にサインした時点で死亡フラグ立ってる」「そんな連中が救われる訳がない。地獄に堕ちろ」「だから螢も、救われる過程で一度精神的に死ぬくらいボロクソになっている」とスッパリ断じていたが、たしかに十三騎士団の面子は基本的に(一番の温厚路線のリザでさえも)スワスチカの礎となる一般ピープルなどは塵芥のようにしか見做さない、人として大事な部分が欠落してしまった連中だからな。ただ、連中に「救われて欲しい」「ハッピーエンドになってもらいたい」はあまり思わないのだけれど、物語の都合で歪められたりしない「納得出来る死に様・散り際」であって欲しいなとは願っている。

螢と蓮の対比として、「螢は折れても折れても立ち上がる。戦える手段を持ってるだけで一般人に近い感性」「蓮はどうやっても折れない。ヒーローが行きすぎて精神異常者の領域」という自己分析は面白かった。クンフトにおける蓮はそうそう折れず揺らがず決断が出来る、伝奇バトルものの主役を張るためのライトスタッフを備えた貴重な主人公だったので。
だけど、それを執筆している正田自身が「蓮がそんなに強い(揺れない)のは主人公補正が掛かってるからではないか」と葛藤して、螢に対して蓮が常々語る“死んだ人間を蘇らせようと考えてはいけない”という主義主張は、いざ蓮自身がその立場に立たされた時に守ることができるのか……と考えた結果、まゆきDがドン引きするくらい酷い玲愛ルートでのイザーク地獄巡りツアーになるとは……。というか玲愛ルートのテーマが「絶望」って何ですかイジメですか。さすがは自分の愛=キャラを虐めることだと豪語するだけはある。
自分のシナリオに酔って興奮したり泣いたり憤慨したりと大盛り上がりするってのは、その行き着くところまでいった厨二病な作風と相俟っていかにも“らしい”なあと思うところだけれど、「敵が主人公と闘う時だけショボくならないように(強敵は強いままに)する」とか上述の「主人公の主張が、主役補正で贔屓されているだけなのかを証明する」とか「魂を売り渡した外道には相応の因果応報があるべきだ」とか、(ファーブラが出ていないから現状では推測に過ぎないけれど)実は正田のシナリオはノリだけで書いているように見せつつ「シナリオの都合で整合性をねじ曲げることをしない」とでもいうような一貫性が根底に流れているのかもしれない。

水霧けいとがまだラインハルトの半裸姿を諦めていないのはお約束ではいはいまたかとスルーしていたら、かわしまりのが猛烈に食い付いてきたことに吹いた。腐女子自重しろ。メルクリウスが攻めだとか場所は玉座でとかシチュエーション細かすぎ。まあBLなシチュエーションは脇に置いておくとしても(いやいいんだけどね。『小説道場』が掲載されていた頃の小説JUNE読んでたくらいだから俺は耐性あるし)話に出てきた聖槍十三騎士団オーケストラは何としてでも実現してほしいものだ。特にシュピーネさんのピアノ。


正田がゲスト参加する回はネタの密度が濃く、発売1ヶ月前の燃料としては申し分なかった。これに比べればOPムービーが遅れたことくらいは些末なことだ。かわしまりのが大層作品にのめり込んで熱く語っていたのもファンとしては嬉しかったな。次は発売後のラジオで玲愛役の雛見風香をゲストに呼び寄せてほしい。

『BALDR SKY Dive2 "RECORDARE"』 開始

今日更新のhappy light cafeが全然落ちてこなくて待ちくたびれたので、今日売りの『BALDR SKY Dive2 "RECORDARE"』を開けた。Windows 7 64bitでの動作を確認。

んで、プレイを始めたはいいが既読判定が引き継がれなくてげんなりだ。いきなりDive2の新規ルートに行ってもいいんだが、リハビリも兼ねてレインルートあたりをやり直すことにしようか。

小太刀右京 『マクロスFRONTIER』 全4巻

マクロスフロンティア Vol.1 クロース・エンカウンター
マクロスフロンティア Vol.2 ブレイク・ダウン
マクロスフロンティア Vol.3 アナタノオト
マクロスフロンティア Vol.4 トライアングラー

劇場版が公開されたのでまとめて読み返した。普段は主にTRPG業界で活躍する小太刀右京によるマクロスFRONTIERのノベライズ。
このノベライズ、最初こそ挿絵につられて買ったものの、ついつい引き込まれてしまった。小説という心情描写や背景説明に適した媒体の強みを生かして、数多い登場人物の内面やバックボーンを丁寧に描いており、原作アニメでは描写/説明が不足していて苛々とさせられた部分が相応の説得力を持って見えてくる。しかも作者の完全オリジナルというわけではなく、原作者である河森正治の監修のもとで書かれていることも説得力を高めている理由のひとつ。

たとえば物語中盤でのランカの裏切りなどは、アニメではあまりに突拍子がない展開に唖然としたしランカのウザったさには辟易させられたが、小説ではバジュラという生命体と共感できる心優しいランカという少女はそうする他なかったのだ(そしてそんな心優しいな少女だからこそ物語終盤におけるバジュラと人類の共闘の架け橋となれたのだ)という必然性を帯びてみえる。
敵役となる17歳…もといグレイス・オコナーなども、本編では何故そのような行動を取るに至ったのかについての説明が致命的に不足していたため、話を推し進めていくためのただの仕掛けでしかなかったが、そのあたりもグレイスには彼女なりの動機と渇望があったのだと描写されており、物語に深みを与えていた。

一番の変貌を遂げたのはやはり主人公である早乙女アルト。あっちにフラフラこっちにフラフラと苛々させられた言動に「女形として“女性”であることを求められていたため、男としての自分のアイデンティティを確立できずにいる」「呼吸するように自然に“演じる”ことが出来る天才であるがために、自分自身の本当の感情がどこにあるのかが分からない」「その“場”(もしくは人)に求められる役柄を無意識のうちに演じきってしまう」という理由付けをしたことには感心した。
さらに、天才的な役者であること(=身体操作や空間把握の能力が極めて高いこと)を身体の動きと連動するEXギアの設定と絡めて、アルトが短期間でエース級パイロットの力量を身につけ要所で神懸かり的なバルキリーの戦闘機動を行えたことの根拠としているのも上手だ。作者は伝統芸能に造詣が深いのか、随所に差し込まれる歌舞伎についての蘊蓄がいちいち面白く、なるほどそういうこともあるのかもしれないなとついつい丸め込まれてしまう。歌舞伎の伝説的な女形だったという設定を、(本編と酷く矛盾しないように留意しつつ)ここまでうまく広げてくるとは恐れ入った。

作者はマクロスシリーズのかなりなファンであるようで、随所に織り込まれた小ネタの深さに感心させられる。なんせ統合政府側のキーキャラとしてエイジス・フォッカー(ゲーム版VF-Xの主人公)が出てくるくらいだ。4巻終盤で、“砂漠の果てで歌い続ける丸メガネのシンガー”だの“マクロス7船団のダイヤモンド・フォース隊長”だの“惑星エデンの不良飛行機乗り”だのが登場した時には思わずニヤニヤと。マクロス13の艦長がキムだったことには大笑い。

総じてアニメ版の不満点を上手い具合に掬い取っており、文章力も過不足ない。解釈の違いによる好みなどはあるだろうが、この手のノベライズとしては理想的なもののひとつと言ってよいと思う。アニメ本編の展開に不満を持った人ほど高く評価をできるんじゃないだろうか。オススメ。


なによりも、あからさまにシェリル贔屓なのがいいよ(笑)

大槻涼樹氏の雑誌コラム

[大槻心理科學總合研究所 INDEX]

というワケで、PC-Angel NEO掲載コラム「北の国から」。
次号連載第108回目をもって終了の運びであります。


ああ、ついに終わってしまうのか。98年開始で一時中断を挟んで108回か。連載開始した時には既に大槻涼樹のファンだったけれど、その贔屓目を抜きにしてもエロゲ雑誌掲載のコラムとしては飛び抜けたクオリティと安定性を誇っていたいい連載だった。(それ以前だと、パソコンパラダイスの「モノクロームの幻想」(西谷有人が担当していた時代)は良かったかな)

編集体制が変わって以降のPCエンジェルのあまりの酷さに先月で購読を止めたけれど、今からならばギリギリで今月号と最終の来月号を回収できるなぁ。あと2号だけなら、大槻所長のコラムをコンプするためだけと思って買ってしまうのもアリか。

『Dies irae ~Acta est Fabula~』 Fabulaプレムービーver.4 公開

『Dies irae ~Acta est Fabula~』 Fabulaプレムービーver.4 公開

プレムービー十三騎士団編体験版を挟んで公開された『Dies irae ~Acta est Fabula~』のプレムービー第4弾は、(敵が一番強くなるというWebラジオでの正田崇の発言から)グランドルートではないかと目されている玲愛ルートが満を持しての登場となった。
偽らざる所を申せば、前回の十三騎士団プレムービーがあまりに未知すぎて大盛り上がりしたので、玲愛ルートの内容だけでそこまで盛り上げることが出来るのだろうかという不安があった。玲愛ルートの内容にしても、当初の構想通りのいわば正史ともいえる王道の展開を既にマリィルートで見せてしまっているから、それを上回る敵と相対する(そしてマリィルートと比すれば変化球となってしまうであろう)玲愛ルートを同等以上に盛り上げることができるのかという疑念があったのも事実。……ところが。

ヤバい。勝てそうにねえ。

前回のプレムービーでの獣殿VSニートの驚きすら上回る破壊力に心底打ちのめされました。正田が最後までフルパワーで書ききることが出来れば間違いなく優れた作品に仕上がるだろうと2年間信じ続けてはいたが、創造位階に到達した正田の実力をまだ低く見積もっていたようだ。この調子だともしかするとファーブラでは流出位階にすら手が掛かるかもしれない。

ファーブラから本格参戦となるイザークが今回かなり前面に押し出されているが、彼が「地獄を知れ、テレジア」と宣言することの絶望感が半端じゃない。あのラインハルトをして「イザークは(ラインハルト以上に)恐い」と言わしめるだけのことはある。

「O Tannenbaum, o Tannenbaum, wie grün sind deine Blätter!」という冒頭の詩を調べてみると、どうやらドイツ民謡の「樅の木(Der Tannenbaum)」のようだ。続く「では始めよう――“la divina commedia”」というイザークの台詞はおそらくダンテの神曲から。城(ヴェルトール)の中で繰り広げられるエインファリア達の永劫に続く阿鼻叫喚をダンテが廻ったとされる地獄になぞらえているのだろう。
そして上記の「地獄を知れ、テレジア」というイザークの台詞をあわせると、“クリスマス(=玲愛の誕生日)の祝いとして、生温い希望を持っていた玲愛に地獄(=ラインハルトとイザークがもたらす黄金錬成)をプレゼントしてやる」ということだろうか。実の祖父にすらここまで容赦なく打ちのめされるなんて、どれだけ玲愛先輩は悲劇のヒロインなんだ。それと比べてしまうと後半デレデレっぽい螢はえらく余裕があるように見えてしまって困る。

そんな絶望的な展開のバックで流れる与猶啓至の荘厳なオペラ調の新規BGMも、本編の期待度を更に高めてくれる。これで以前のラジオでの“新規BGMを追加予定”という予告は確定したと見てよいだろう。デモで聞く限り、新規BGMのクオリティも既存のものと同等以上なのは間違いない。

今回の内容で一番気になるところは、やはり玲愛先輩が涙に暮れながら蓮を胸にかき抱いているこのシーンだろうか。

「私一人を諦めれば、みんな戻ってくるかもしれないよ」「キミにとっては、その方が幸せじゃない?」「だから、ねえ、お願いもう傷つかないで」「私は、他の何よりキミのことが……」


“みんな戻ってくるかもしれない”(=今はもう居ない?)という玲愛の台詞と、プレムービーver.3での「もう誰一人として失わずにすむ世界を――」という蓮の独白から推測すると、それまでの戦いの中で蓮サイドに犠牲者が出てしまっているという可能性がある。玲愛の影になって判別しにくいが、蓮が血涙を流して、身体が変貌しかかっているようにも見えるのも謎だ。なにか暴走してしまっているのか、それとも城(イザーク)に取り込まれかけているのだろうか。
…………こんな絶望的な展開からどうすれば玲愛を救えるのか、もうさっぱり分からない。どんな結末を迎えるのか想像もできない。以前は「未知の結末」とか公式がホザいてんじゃねーよと思ったが、ここまでやられてしまってはグゥの音も出ない。


事前の情報から無駄に盛り上がって期待値を上げすぎた結果が前回の怒りの日なんだから、たとえクンフトが良い出来だったからといって油断しちゃいけない。少しはクールダウンして最悪の事態を想定しておかないと裏切られた時によけい辛くなるだけだ……と理性は警告を発し続けているのだけれど、もう限界だ。この衝動は抑えきれそうにない。
後ろを振り向かず、全身全霊全力で特攻することに決めた。とりあえずボイスコンテンツ目当てに予約する店舗の追加検討をしよう。(既にソフマップ・アソビット・げっちゅ屋の3店舗で予約済み)

で、univ完全版はまだですか(無理)

『いちゃぷり!』の体験版をプレイしていて、ふと思い立ってシステム担当のretouch.infoを久し振りに見に行った。

このたび円満に現在の会社を退社いたしました。


電源無しの中の人はけっこう前にF&Cを抜けていてTYRELL LAB.(金杉肇の会社)にいたはずだけれど、いつの間に辞めてたんだ……。これで空色の風琴のリリース以降ずーーーーーっと(人工失楽園の発売を期待するのと同じくらいの熱量で)待ち続けていた「univ系統の“遊べる”新作」は幻となってしまったのか。嗚呼。

『univ ~恋・はじまるよっ~』(通称・univ恋編))『univ ~愛・おまたせっ~』(通称・univ愛編)は今でも心の底から愛しているタイトルで、発売から時間が経ったいまでもHDDに常駐している(OSを入れ直したらあわせて再インストールもするくらい)。univがリリースされた時には、黄金期の(自分がエロゲやり始めの頃に魅了されたPC-98時代の)カクテル・ソフトの雰囲気を確かに感じつつも、今のユーザーにも訴求出来そうな新しい何かが見えた気がした……んだけどなぁ。
univは音楽も凄く良かった。全体的に落ち着いたジャズやフュージョンっぽさが強く感じられる楽曲は、普通の学園物よりも設定年齢が高いunivという作品にとてもよく合っていた。残念ながらサウンドトラックなどは出なかったが(この時期のF&Cの勢いを考えれば出ていてもおかしくなかったはずだが)00年代のDOORS MUSIC ENTERTAINMENTのBGMの中では、(方向性は違うけれど)空色の風琴と並んで好き。タグ打ちして、いまでも何かの作業中にBGMとして流していたりする。

『ましろ色シンフォニー』 コンプリート

積み小説と積みラノベで時間を取られたが、とりあえず終了。

キャラ造形と声優が好みだった愛理がお話としては一番つまらなくて、わりとどうでもいい存在だったみう先輩のシナリオが一番マトモに読めたってのはほんとバランス悪い。愛理シナリオは途中から『こいびとどうしですることぜんぶ』もかくやというダダ甘な展開になる。砂を吐きそうな甘い展開自体に否はない(むしろウェルカムだ)のだけれど、こんぶの時にも感じた現実感のなさ過ぎるストーリーに萎えた。エロゲに過度のリアリティを要求している訳ではないんだが、あまりに都合良く予定調和的に物語が進むことには快感よりも気持ち悪さの方が強くなってくる。後半の愛理はツンデレの“デレ”というよりもむしろ依存症一歩手前といったような危うさとウザさがあって正直引く。(保住は『魔法はあめいろ?』まではまだ悪くなかったんだけど……)
対してみう先輩ルートは、先輩よりも紗凪の方がよほど攻略ヒロイン然としているのに、この手のキャラの例に洩れず非攻略。おるごぅる以外のライターが書いた別ルートでは男嫌いの度合いがキチガイじみていて、みうルートでの「男に対しての距離感をはかれず、素直になれない」という造形との乖離が酷い。(他3ルートを先にやったせいか、よけいに酷く感じた気がする)それとぱんにゃが超ウザい
アンジェは“野良メイド”という設定自体が無理ありすぎなのとヘッドドレスを取ったあとの描写があまりに酷いし、桜乃は悪くはないけど普通すぎる。(無表情系のアグミオンというのはなかなか他では見られない珍味で美味しゅうございましたが)

深いこと考えずにいちゃいちゃきゃっきゃうふふなエロゲを否定してるわけでもないんだけど(それはそれで大好物だし)、もうちょい別のアプローチがあったんじゃないかなーとは思う。こういう作り方をすれば売れるのだろうと理解はしていても。

でもまあ、個人的にはツンデレな五行なずなを堪能するためだけに買ったので、その目的は十二分に果たされたから後悔はしていない。俺つばの日和子さんもそうだったけど、おっとり物静かな系統じゃない五行なずなも独特の魅力があっていいなあ。

デュアルコアCULVノート検討中

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『Dies irae ~Acta est Fabula~』 体験版

『Dies irae~Acta est Fabula~』 Web体験版公開

happy light cafeの更新と時を合わせて、“ファーブラの”体験版が公開された。今まで公開されていた07年版用の体験版からの変更点は以下。

・タイトルバックがファーブラ準拠の金色を基調としたものになった。
・システムはクンフト以降と同様。第3章までプレイできる。
・共通部分でも蓮に音声(声優は先割れスプーン)が入り、フルボイスとなった。
・体験版(3章)終了後にプログラムデモが流れる

内容そのものは既出のものと同じで、特に(プレイした限りで分かる)変更点はなかった。新規の螢ルートや玲愛ルートのプレビュー的なシナリオが含まれていないかと少なからず期待していたので、少々落胆させられた気分ではある。
だが、主人公の蓮がフルボイスになることの驚きは大きく、既知だらけの体験版部分なのにスキップせずにプレイしてしまった。最近はフルボイスが基本だったので忘れていたが、やっぱり元々がボイス無しのものに音声が入ると印象はガラッと変わる。声優も先月のTECH GIANでの服部インタビューではキャスト未定と発言していたからまさか変更されてしまうんじゃないかと危惧していたが、蓋を開けてみたら変わらず先割れスプーン氏が熱演していて一安心。

音声が入ることによって、蓮という人格の捉え方も大分変わった。最初のドラマCD(Wehrwolf)の蓮の声が年齢のわりには落ち着いた感じのものだったから、蓮のパーソナルは(既知を是とする価値観も含めて)年齢不相応に老成されたものだろうと思い込んでいた。(そのため、クンフトをプレイした時に、一部のシーンで流れる若々しい蓮の声にすこし違和感があったのは事実)
ところが、今回の体験版で流れる蓮の声は、クールを装っていても隠しきれない青さや幼さ、迷いや焦りを備えた年齢相応のものだった。2章のベイ&ルサルカ戦なんかも、蓮はもっと早期に覚悟完了していたものだと思っていたけれど、実際にはかなり戸惑いながら、怯えを押さえ込みながら闘っていたのだということがよくわかる。そのあたり、最初こそ違和感があったがそのうちにストンと腑に落ちた。なるほど確かにこの蓮の声なら、女性的な顔立ちを気にしている(=それを許容できない子供っぽさが残っている)って設定にも納得がいくし、マリィルート最終決戦のクライマックスで「俺たちの絆(レギオン)に勝てるものか」とか熱く叫び出しもするだろうなあと。
こうなると、プレイ済みのマリィ・香純ルートもプレイし直すことで、クンフトの時とは別の印象になる可能性が出てくるな。先行でパッチが公開されたらすぐに螢・玲愛ルートをプレイしようかと思っていたけれど、先に既出の2ルートをプレイしてからのほうがより面白くなるかもしれない。

さて、3章が終了すると、メルクリウスの語りによる6~7分ほどの予告デモが流れる。

「では一つ、皆様私の歌劇を御観覧あれ。」
「形成(Yetzirah)――」「時よ止まれ――」「おまえは美しい」
「――英雄の誕生にて、幕は上がり――」
「――我が女神を抱きしめるか――」
「――はたまた、傍らの陽だまりを守り抜くか――」
「――鋭鋒な剣へと手を差し伸べるか――」
「――黄金の礎を救い上げるか――」
「流れ出す魔城(ヴァルハラ)の軍勢(レギオン)か。」「結びついた魂(レギオン)の絆か。」
「今宵、歌劇は未知の世界に至り――」「この恐怖劇(グランギニョル)は結末を見る。」


内容は蓮の形成位階への覚醒(英雄の誕生)と、マリィ(我が女神)・香純(傍らの陽だまり)・螢(鋭鋒な剣)・玲愛(黄金の礎)のヒロイン4ルートのプレビュー的なものになっている。螢が夕焼け手繋ぎのシーンでデレまくっているのと、玲愛のタワー上イベント(もう逢わないと約束して)が復活していることに興奮がマッハ。

デモ最後に榊原ゆいの主題歌(タイトル不明)がちょろっと流れて締め。今回の主題歌は「Einsatz」のように、サビでガッツリとクライマックスに持ってく感じではなかった。もうちょっとゴシックぽいというか、様式美のカッコ良さみたいなものが先に立つタイプの楽曲かなあと。サビ裏の“Dies”“irae”というコーラスもそれっぽいし。ゴシックぽさやシンフォニックメタルっぽさが強調されているディエスの音楽としては間違っていないと思う。
サウンドの質感がちょっと軽いかな?という気もするし、オープニングムービーとして流すゲーム主題歌としてはキャッチーさに欠けるかなあと思わないでもないけれど、クンフトのマリィルート最終決戦で「Einsatz」が流れるような感じで今回の主題歌が使われたら、シチュエーション次第では「怒りの日は/下されるだろう/歓喜と嘆き/すべて君の手に/委ねられた」なんて歌詞がハマって「Einsatz」以上に盛り上がりそうな予感もある。



自分が訓練されすぎた信者だからということもあるが、なんだかんだで楽しめた。予約キャンペーンの締め切りが近い今のタイミングでこれを持ってきたなら、次の更新はOPムービー(主題歌)なんかを公開して追い打ちを掛けるんだろうか。それとも今度こそ玲愛ルートのプレムービーだろうか。

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